新型コロナが悪化しやすい持病は?

論文

Does Comorbidity Increase the Risk of Patients With COVID-19: Evidence From Meta-Analysis
Bolin Wang et al.
Aging (Albany NY). 2020 Apr 8;12(7):6049-6057. doi: 10.18632/aging.103000.

2020年4月8日に中国から報告されたメタ解析(複数の研究の結果を統合して解析した)の論文です。
新型コロナウイルス感染症の悪化と持病(併存疾患)の関連性は、患者さんひとりひとりのリスクをふまえて治療計画を立てるのに役立ちます。

要約

対象

  • 6本の論文(全て中国より報告)より1558人を対象としメタ解析に登録
  • 内訳:重症:324例 非重症:1234例

結果

下記が新型コロナウイルス感染症の危険因子
  • COPD(OR5.97, p<0.001)
  • 心血管疾患(OR2.93, p<0.001)
  • 糖尿病(OR2.47, p<0.001)
  • 高血圧(OR2.29, p<0.001)
  • 脳血管疾患(OR3.89, p=0.002)
特にCOPD(肺気腫)の危険性が最も高く、ない場合に比べて約6倍悪化しやすいという結果だった。
肝疾患・悪性腫瘍・腎疾患と新型コロナウイルス感染症の悪化の関連性は、今回の検討では認めなかった。

コメント

高血圧・糖尿病・COPD(肺気腫)・心血管疾患・脳血管疾患が持病の方は、特に感染対策をしっかり行う必要があります。 また、持病がある方は、早く治療を始めることが重要な鍵となるため、心配な症状が出たら、早めに医療機関に相談してください。 今回ご紹介した論文では関連性を認めていませんが、他の論文でがん(悪性腫瘍)と新型コロナウイルス感染症の関連性が報告されており、さらなる研究が待たれます。

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