オンライン診療とは
オンライン診療は、医療機関の医師が、患者さんと電話やビデオ通話を通して診察・検査結果の伝達・処方箋の発行を行うことです。
新型コロナウイルスの感染拡大が起きるまでは、非常に厳しい条件下でのみ、オンライン診療が行われていましたが、現在は一時的に規制がかなり緩和され、利用しやすくなりました。
できること
- 風邪など、様々な疾患を初診で診る
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病の診察
- 処方箋の発行
- 処方箋を医療機関から薬局にFAX・郵送し、処方箋なしで薬を受け取る
できないこと
- 抗がん剤・麻薬・向精神薬などの処方ができない
- 初診で睡眠薬などの処方ができない
- 再診でも、いつも受け取っている薬局以外では薬を受けとれない
今後の見通し
今回の期間限定の規制緩和は、「新型コロナウイルス感染症の感染が収束するまでの間」継続されることとなっています。
2020年5月1日付の厚労省の事務連絡によると、「収束」=「新型コロナウイルス感染症の感染の収束の定義については、今後専門家も交えて議論が必要であるが、事務連絡による時限的・特例的な取扱いの趣旨を踏まえると、院内感染のリスクが低減され、患者が安心して医療機関の外来を受診できる頃が想定される」とされていますが、そのような状況になるのにはかなりの時間がかかると考えています。
海外ではオンライン診療が極めて一般的であることや、テクノロジーの進歩の速さを考えあわせると、日本でも今後、オンライン診療が一般的になっていく可能性が高いと言えます。